歴史上の人物に感情移入

津軽三昧線奏者「一弦供養」として歴史上の人物
の生きざまなどを弾き語りで紹介、作品を一枚のC
Dに収めた。静岡市出身五十三歳。

-脱サラして今の世界に飛び込んだと聞きましたが。
「異動を機に二十四歳からの趣昧だった三味線一
本にしようと決めた。今年で会社を辞めて丸十年。
家族は自分勝手な私によく我慢してくれている」

ー歴史にまつわる人物にこだわる理由は何ですか。
「由井正雪、岡崎三郎信康などを主人公にしてきた。
歴史の間に埋もれている人となリ、ルーツを掘リ起
こすのが使命と思っている。
練習中は感情移入して自分がその時代の人間にな
ってしまう。

−演奏会の依頼が県外からも来ているようですが。
「夏は青森、秋には岡崎に足を運ぶ予定。多くの人
たちにえられて今日に至ているので、今後もつなが
リを大切にしたい」

◇CDの市販は考えていない。
「大層なものではないから」

弾き語りのCDを自費制作した津軽三味線奏者
白井勝文さん(静岡市瀬名在住)









H14年、この三月に私はCDを作った。お金の無い私は全てを自作で作ることにした。
オーディオメーカー山水電気での工場技術が役立った。録音、ミキシング、マスタリン
グと全て自分でやった。結構評判はいい。「自分の人生には無駄というものは無い」
とつくずく感じました。感謝感謝です。